大森南、前の浦商店会にある精肉店「ミートショップおおしま」。

50年以上続くこの店には常連も多く、揚げ物や惣菜の出始める14時を過ぎると特に店が活気付く。

ショーケースにはコロッケやハムカツなどの定番商品が並び、希望を出すと揚げたてを出してくれるのが嬉しい。

そして、この店舗には看板犬ならぬ「看板亀」がいるのをご存じだろうか。

店頭の前に置かれた飼育ケースの中を覗くと、ちょこんと首を出した亀が気持ちよさそうに日光浴をしている姿を見ることができる。
どうやら石の上で休むのがお気に入りで、大概この場所にジッといる。

飼育ケースの上に飾られているポップもお店の手作り。

季節ごとに変わるイラストやメッセージには労いの内容が多く、読んで癒される人も多いだろう。

常連客だけでなく散歩中の老人や親子などが足を止めて眺める様子も覗える。

「カメ吉」と名付けられ親しまれているこの亀は、23年前に利根川からやってきた。

利根川近くにある店主の実家に訪れた際、投網にかかったのが飼育のきっかけだそうだ。

アカミミガメ(別名：ミドリガメ)の寿命は30年といわれていることから、推測するとなかなかの長生きだ。

これからも余生をゆったりと楽しみながら私たちを和ませてほしい。