大田区発の人気給食「たこぺったん」の秘密に迫る!

~ 「たこぺったん」とは!? ~

2020.12.12
文:大曽根桃子

子どもの時の給食でよく食べた「揚げパン」が大田区ではじめて作られたことはとても有名な話で、先日も人気テレビ番組で取り上げられて話題になりました。

大田区鵜の木が発祥の揚げパン

揚げパンをはじめて作った方は、大田区立嶺町小学校の調理師であった故・篠原常吉さん。昭和27年頃、インフルエンザで学校を休んでいた児童のところへ届けるため、パンを油で揚げ、砂糖をまぶしたのが始まりでした。

篠原さんが考案した揚げパンは、そのおいしさから瞬く間に全国へと広まり、今では人気の給食のメニューとして君臨していますね。同じ大田区民として誇らしい限りです。

もう一つ、大田区発祥の人気給食のメニューとして、「たこぺったん」というものがあるのをご存知でしょうか?

揚げたてのたこぺったん(写真提供@多摩川小学校)

ネーミングが可愛らしいこちらのメニューは、馬込東中学校で栄養士として働いていた親尾形さんが考案したと伝えられています。

たこ、ねぎ、キャベツ、コーン、小麦粉などを混ぜたものを油で揚げたものに、ソースと鰹節をかけたら完成! 具材や見た目は、各小・中学校によって違うようですが、文字通り、たこ焼きをぺったんこにしたものと考えるとわかりやすいかと思います。

息子の通っている小学校でも「たこぺったん」がでるということで、子どもに食べた感想を教えて欲しいとお願いしました。

とにかく平たいと言うことが伝わってきます

感想は、「とてもおいしかった、今まで食べたことない味、たくさんお代わりした」とのこと。さらにイラストをお願いすると、なんとも味わい深い絵を描いてくれたので、お粗末ながら掲載いたします。なんとなく、雰囲気伝わりますか?(伝わることを期待して・・・)

そんなたこぺったんですが、別の小学校に通っているお友達のお母さんから「イカぺったんが給食に出たよ!」との連絡が入りました。たこの代わりにイカを入れたのでしょうか・・・。

そしてイカぺったんを食べた子どもも「とてもおいしかった!」と言ってたそうです。

日々栄養豊富な給食を提供してくださるだけでもとても感謝ですが、さらに子どもたちの心をグッと掴む新メニューを考案してくれている、給食関係者の皆さんには頭が上がりません。

この場を借りて、ありがとうございます!と声を大にして伝えたいと思います。

大曽根桃子

大田区で生まれ、すぐ他県に引っ越し。 結婚を機に再び大田区に舞い戻ってきました。趣味は、食べること、飲むこと、銭湯、サウナ、アウトドアなど。