「世界三大銘木の一つであるジャカランダの花が蒲田に、なぜか環八沿いに咲いている！」

今時期になるとSNSでも騒がせているこの話題。真相を確かめるべく、ジャカランダの花を見に、現場に行ってきました。

この辺りかなぁと思っていた矢先、ぷ〜んとあたりを漂うエキゾチックな香り。これは近い！ と思って上を眺めながら歩いていると、ありました！ 正真正銘のジャカランダの木、そして紫色の花をたわわに咲かせています。周りの風景に馴染むことなく、異彩を放っています。いや、それにしてもいい香り。

このジャカランダ、通常であれば熱帯アメリカに自生する木。
それがなぜ大田区の環八で咲いているのか？

その謎を教えてくれたのは、蒲田西口商店街青年部の方々でした。

なんでも、約20年前に近所のガソリンスタンドのオーナーさんが、ここの場所にジャカランダを植えたのだとか。それからぐんぐんと月日を経て大木へと成長したジャカランダ。年によっては咲かないこともあるようですが、今年は満開の姿を見せてくれました。

さらに、この場所から歩くこと約5分、環八を少し入ったところにあるお寺でもジャカランダの花を見ることができます。そのお寺の名は「宝浄寺」。写真の許可をお願いすると快く了解をいただき、ゆっくりとジャカランダの花を撮影をさせていただきました。

環八のジャカランダと比べると綺麗に整えられて品がある気がしました。もちろん、ワイルドな環八のジャカランダもどちらも好きで素敵です。

さらに、宝浄寺ではジャカランダの花がそのまま落ちていて、手にとってじっくりと眺めることができました！

そしてジャカランダの花が草や苔の上に落ちている様も優美でした。

混沌とした街と称されることも多い蒲田。蒲田には、熱帯アメリカのジャカランダの木さえも受け止める、懐の広さを感じます。